甘井りんごの5行日記

断れなかった依頼
知人から「8個、何かを作ってほしい。」という依頼が来た。

知っているでしょう?「販売はしていないのです。」
でも、でも、ど~しても断り切れず、仕方なくお受けした。

「小銭入れならど~にか。革もデザインもお任せで良ければ...。」
とは言え、作るからには全身全霊で取り組まないと気が済まない。

完成する頃には手放したくなくなるんだよね。

何より値段が決められない。

こちらの価値ではなく、あちらの価値で値段を考えなくてはいけない。
「0」を一つ取る。

作り手からすれば、『作品』は、そこにある物体が価格になるわけではない。
作品に対する想いを抜いて考えたとしても、交通費、材料費、光熱費、制作費、所要時間も価格に換算しなければいけない。

買い手との価値観が合わなければ「高い!」ということになる。
まず、「安い!」と思うことはない。

大抵、まとめて大量にオーダーする人は、小銭入れなら500~高くて1000円が希望価格。

落ち込むんだよね、とっても。

「ありがとうございました。」という言葉が心の底から出ては来ない。

私は自分のために『自分用』を作るのが好きなのであって、依頼は出来れば避けたいのです。

自分で作ってみれば、その気持ち、良く分かると思いますね。


と...本音に近いとこ、これでも歯に衣着せて語ってみた。(*私個人の見解です。)


また、プレゼントは別物です。